睡眠不足が肥満を招く理由
皆さんこんにちは。スモールジムBE KIND の山﨑です。
今回は「睡眠不足と肥満の関係」についてお話しします。運動や食事の大切さはよく耳にしますが、実は「睡眠」も体型や体調に大きな影響を与えているんです。
なぜ睡眠不足が肥満を招くのか。大きなカギを握っているのが「グレリン」と「レプチン」という2つのホルモンです。
まず「グレリン」。これは別名「食欲ホルモン」と呼ばれ、胃から分泌されます。食欲を強く刺激し、「もっと食べたい!」という気持ちを高めます。睡眠不足になると、このグレリンの分泌量が増えてしまい、普段よりも食欲が強くなってしまうのです。
次に「レプチン」。これは脂肪細胞から分泌されるホルモンで、満腹感を脳に伝える役割を担っています。つまり「もう十分食べたよ」とストップをかけてくれる信号ですね。ところが、睡眠が足りないとこのレプチンの分泌が減り、満腹感を感じにくくなります。
この2つの作用が同時に起こるとどうなるでしょうか?
食欲を増やすグレリンは増え、満腹を伝えるレプチンは減る。その結果、「いつもより食欲が増しているのに、食べても食べても満足できない」という状態になってしまいます。これが睡眠不足が肥満につながる大きな理由です。
さらに、睡眠不足は自律神経のバランスを乱し、ストレスホルモンであるコルチゾールを増やすことも分かっています。コルチゾールが高まると体は脂肪をため込みやすくなり、特にお腹まわりに脂肪がつきやすくなるのです。
「食事制限をしているのに体重が落ちない」「夜になるとどうしても甘いものが欲しくなる」――そんな経験はありませんか? それは意志が弱いわけではなく、もしかすると睡眠不足が原因かもしれません。
健康的に体を整えるためには、食事・運動と同じくらい睡眠も大切です。理想は毎日7時間前後の睡眠を確保すること。寝る直前のスマホや夜遅いカフェイン摂取を控えるだけでも、眠りの質は大きく改善します。
体づくりは「早く寝る」ことから始めてもいいのかもしれません。ぜひ今日から意識してみてくださいね。